宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 9/15 12:59 更新 高速太陽風が到来し、磁気圏の活動を強めています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ロシア・ムルマンスクの福島留美さんより、 今期最初のオーロラ写真をいただきました。 ムルマンスク州で今期最初のオーロラが観測されたのは、 8月18日だったそうです。 今日紹介するのは、その直後、8月29日から9月1日にかけて 撮影されたオーロラたちです。 8月31日は、600km/秒の高速太陽風がやって来て、 オーロラの活動を強めた時でした。 実は、この写真は9月2日に送っていただいていたのですが、 私の出張と、2673黒点群の活発な活動のため、 紹介するのが今日になってしまいました。 せっかく速報として送っていただいたのに、申し訳ありませんでした。 ムルマンスクのオーロラ写真家たちによる競演です。 撮影者による味わいの違いがあって、いつも楽しみにしています。 どうもありがとうございます。 コロナホールによる高速の太陽風がやって来ました。 昨夜、14日20時(世界時14日11時)頃から、 太陽風の磁場強度は10nT近くに強まり、 速度も400km/秒から500km/秒へゆっくりと高まりました。 14日23時(世界時14日14時)には、 磁場強度が20nTに強まる大きな変化がやって来て、 速度も500km/秒を超えて更に上昇していきました。 そして、今朝、15日8時(世界時14日23時)には、 速度は700km/秒に達し、以降、かなり高い速度を保っています。 磁場強度は、速度が高まるのと反対に低下に向かい、 現在は5nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、磁場が強まった頃に、 南北にゆっくりと大きく変化しています。 このため、磁気圏の活動も強まって、 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 1000〜1500nTに達する大きな変化を記録しています。 磁場強度が下がり始めると、 南北の変化も振れ幅も小さくなっていきますが、 速度が更に高まっているので、磁気圏の活動な状態は続き、 AE指数は1000nT近い変化を繰り返しています。 極域ではにぎやかなオーロラの活動が見られたのではないでしょうか。 SDO衛星AIA193では、 北半球のコロナホールは東西に広がっていますが、 東側にかけて、次第に緯度が高くなっています。 どこまで地球に影響が及ぶのか、今後の推移に注目してください。 太陽は、2680黒点群が見えるだけで、 目立った活動はなく、穏やかです。 太陽放射線は、減少が続いています。 鹿児島県は、明後日、17日に台風18号の直撃を受けそうな様子です。 このため、今日の夕方から学内LANを停止することになりました。 また、連休明けには、ネットワークの工事も重なっていて、 そのまま21日(木)くらいまでLANは停止する見通しです。 このため、今日の午後から外部サーバーに避難して、 ニュースの更新と公開のみ行います。 フレア速報などのリアルタイムの情報発信は停止します。 また、メールの送受信もできなくなります。 フレアや更新の通知メールは停止します。 また、この間に送っていただいたメールも受信できないままになります。 ご不便をおかけしますが、ご了解下さい。 (c) 福島留美氏、ワジム・イフチェンコ氏 8月31日に、ロシア・ムルマンスク州アパチット市で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、アナトリー・クロトフ氏 8月31日に、ロシア・ムルマンスク州で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、ヴィタリー・イストミン氏 8月31日に、ロシア・ムルマンスク州で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、ナイク・ソーボレフ氏 9月1日に、ロシア・ムルマンスク州モンチェゴルスク市で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、イーゴリ・マトヴェーエフ氏 9月1日に、ロシア・ムルマンスク州カンダラクシャ市で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、イーゴリ・プローゾロフ氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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