宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:28)
昨日、C1.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/14 --- ---
9/13 04:02 C1.6
9/12 16:22 C3.0

黒点  9/14 (NOAA)
磁場 フレア
2680 1 α C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:15 357 -2.2
-2 h 385 -0.0
-4 h 353 +1.7
-6 h 362 +1.6
-8 h 370 +1.6
-10 h 397 +1.2
-12 h 410 +0.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -15 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -22 -/ -
-6 h -26 -/ -
-8 h -24 -/ -
-10 h -23 -/ -
-12 h -23 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 66 4x10^2
9/14 85 7x10^2
9/13 194 2x10^4
9/12 1090 1x10^4
9/11 1490 2x10^4
9/10 2 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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AIA304動画 (SDO)
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太陽風 7日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/ 9 12:42 2673黒点群のフレアは続いています。太陽フレアのHα写真をどうぞ。
2017/ 9/10 13:13 2673黒点群は太陽の西に沈みかけています。カナダ・ドーソンシティのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/11 10:46 太陽の西に沈んだ2673黒点群で、X8.2の大規模フレアが発生しました。
2017/ 9/12 13:50 高速太陽風は続いていますが、磁気圏は比較的穏やかです。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/13 13:07 CMEによる太陽風の乱れが到来し、速度は650km/秒に高まりました。
最新のニュース

2017/ 9/14 13:28 更新
太陽風は低速になっています。ノルウェーのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

小松兼一さんより、8日〜10日にノルウェーのトロムソで撮影された
オーロラの写真をいただきました。

X9.3フレアの時に発生したCMEによる太陽風の乱れが到来している最中です。
1枚目は、現地8日22時18分(世界時8日20時18分)、
2枚目は、現地9日1時46分(世界時8日23時46分)と同じ夜の撮影です。
10日と12日のニュースで紹介したオーロラの、8時間後の撮影です。

この夜は、1枚目の頃に大きなオーロラが来たそうですが、
1時間足らずで収束して、その後は大きなオーロラはあまり来なかったそうです。
満月の明るさと、
(秋分に近づいていますが)高緯度域のため未だに地平線に明るさが見られ、
撮影の難しさもあったそうです。
2枚目の写真では、地平線の明るさもしっかりと写っています。

3枚目は、次の夜、現地10日0時15分(世界時9日22時15分)の撮影です。
この日はオーロラの活動が弱く、運良く撮れたのがこの写真だそうです。

この時の太陽風は、世界時8日11時に強い南向きの変化がやって来ましたが、
22時頃になると、南向きの変化はとても小さくなり、
9日の途中からは、北寄りの傾向に変わりました。
AE指数も、磁場の乱れの最初は、
1500〜2000nTの激しい変化を起こしていますが、
ノルウェーが夜になる頃は、700nTほどに落ち着き、
その後500nT程度に弱まって、次の夜はほとんど変化しない状態になっています。
太陽風磁場の乱れの来たタイミングや、南北の振れ方の方向など、
ヨーロッパ地域には厳しい変化になったようです。

太陽風や指数のデータから、このような経過の想像はできるのですが、
現地の実際の情報を伝えていただいてこそ、データに価値が出てきます。
貴重な写真をありがとうございます。

小松さんはフィンランドにお住まいですが、
この時、フィンランドはほぼ全域が雨の予報だったそうで、
10年に1度級のフレアだということで、
急遽、トロムソへ遠征して観測を行ったそうです。
結果は上記の通りですが、挑戦する価値のある現象だったと思います。
とても素晴らしいです。

1枚目のオーロラの頃に、
高感度カメラによる動画も撮影されたとのことで(実時間の動画)、
Facebookのページに公開されています。
https://www.facebook.com/Solailo.Oulu/videos/1106752899460077/
どうぞご覧下さい。



太陽風は、昨日以降速度の低下が続いて、
今朝早くに360km/秒と低速の状態になり、現在まで続いています。
磁場強度は、3nTと弱まっていましたが、
先ほどから7nTに少し強まっています。

SDO衛星AIA193では、太陽の北半球のコロナホールは、
既に西側に大きく迫り出していて、
地球に影響がやって来ても良い頃です。

27日周期の図も、前周期は既に太陽風速度の変化が始まっています。
今後の推移に注目して下さい。

磁気圏は穏やかで、AE指数は変化がほとんどなくなっています。


太陽は、2680黒点群がぽつんと見えるだけです。
X線の変化もほとんどなく、太陽は穏やかです。


太陽放射線は、減少が続いていますが、
依然、赤線は60と高まった状態です。



ノルウェーのトロムソで、現地8日22時18分(世界時8日20時18分)に撮影されたオーロラ。
(c) 小松兼一氏


ノルウェーのトロムソで、現地9日1時46分(世界時8日23時46分)に撮影されたオーロラ。
(c) 小松兼一氏


ノルウェーのトロムソで、現地10日0時15分(世界時9日22時15分)に撮影されたオーロラ。
(c) 小松兼一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。