宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:07)
今日、C1.6の小規模フレアが発生しました。
また、X8.2の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/13 04:02 C1.6
9/12 16:22 C3.0
9/11 00:20 X8.2

黒点  9/13 (NOAA)
磁場 フレア
2680 1 α C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:53 560 +0.6
-2 h 583 +4.0
-4 h 601 -2.3
-6 h 631 +0.3
-8 h 511 -2.8
-10 h 479 +1.3
-12 h 476 -2.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -35 -/ -
-2 h -42 -/ -
-4 h -25 -/ -
-6 h -4 -/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -22 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 85 1x10^3
9/13 194 2x10^4
9/12 1090 1x10^4
9/11 1490 2x10^4
9/10 2 2x10^4
9/ 9 17 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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AIA304動画 (SDO)
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EIT284 (SOHO)
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太陽風 7日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/ 8 11:00 次のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も激しくなっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/ 9 12:42 2673黒点群のフレアは続いています。太陽フレアのHα写真をどうぞ。
2017/ 9/10 13:13 2673黒点群は太陽の西に沈みかけています。カナダ・ドーソンシティのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/11 10:46 太陽の西に沈んだ2673黒点群で、X8.2の大規模フレアが発生しました。
2017/ 9/12 13:50 高速太陽風は続いていますが、磁気圏は比較的穏やかです。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2017/ 9/13 13:07 更新
CMEによる太陽風の乱れが到来し、速度は650km/秒に高まりました。

担当 篠原

11日に太陽の西の端で発生した
X8.2大規模フレアの時のCMEによる太陽風の乱れが、
今朝早く、13日4時半(世界時12日19時半)に、
DSCOVR衛星で観測されました。

太陽風の速度は、500km/秒から650km/秒に上昇し、
磁場強度も、5nTから15nTに強まりました。

フレアの発生から2日と4時間での到来です。
太陽の西の端の向こう側に回り込んだ後のフレアでしたので、
CMEによる乱れは、太陽の見えない側にまで大きく広がったと言えます。
このCMEが地球の正面で噴出していたら、
どのような乱れがやって来たのでしょうか。

太陽風磁場の南北成分は、-10nTを超えて南向きに強まりました。
速度が高まっていることもあり、
磁気圏の活動は高まって、
AE指数のグラフは、1000nTに達する大きな変化になっています。

現在の太陽風は、速度は560km/秒、磁場強度は7nTと、
それぞれ下がり始めていて、
CMEの乱れは短い時間で通り過ぎそうです。

続いて、コロナホールによる太陽風の高まりが始まります。
既に、現在の太陽風の高まりに重なっているかもしれません。
その場合、太陽風の速度はこれ以上下がらず、
むしろ、再び上昇に変わる可能性があります。


太陽では、東側の2680黒点群が、
12日16時半(世界時12日7時半)にC3.0、
13日4時半(世界時12日19時半)にC1.6と、
小規模フレアを2回起こしています。

フレアの規模は小さいのですが、
SDO衛星AIA193の動画を見ると、
コロナのガスを吹き飛ばすような変化が見えています。
SOHO衛星LASCO C2では、
2つのCフレアに合わせて、
太陽の左に向かって淡いCMEの噴出が見えています
(2つめはかなり淡いです)。

3日後くらいに、太陽風磁場の強まりなどの変化が
地球へやって来るかもしれません。

SOHO衛星LASCO C2の動画では、
13日0時(世界時12日15時)と13日4時(世界時12日19時)に、
太陽の右に向かってCMEの噴出が起きています。
太陽の向こう側に回った2673黒点群で、
活発な活動が続いているようです。


太陽放射線は、低下が続いて、
10MeV以上の粒子を示す赤線は、
100を割るところまで下がりました。

一方、SOHO衛星LASCO C2の画像では、
太陽放射線による「snowstorm」の白いノイズが、
減少しながらもまだ残っています。



太陽の東の2680黒点群のフレアの様子。SDO衛星AIA193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2680黒点群と太陽の向こう側の2673黒点群によるCME。SOHO衛星LASCO C2。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


世界時9月12日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


世界時9月13日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。