宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:13)
今日、M1.0の中規模フレアが発生しました。
また、M8.1の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/10 11:39 C9.0
07:17 M1.0
05:59 C4.7
9/ 9 20:21 M2.9
19:33 M3.7
15:50 C1.7
13:13 M1.1
12:43 C4.2
12:01 C6.3
08:33 M2.1
07:15 C2.4
02:52 C1.8
00:05 M3.0
9/ 8 21:08 C5.9
16:40 M8.1
15:50 C6.0
14:22 C8.3
12:28 M1.2
11:09 M1.3
10:37 C5.3
09:33 C6.4
08:50 M3.9
08:11 C4.1
07:41 C2.7
06:32 C5.4
06:15 C4.5
05:12 C3.3
04:52 C3.2
04:11 C4.4
03:39 C4.5
03:03 C5.2

黒点  9/10 (NOAA)
磁場 フレア
2673 8 βγδ M8
2674 7 β ---
2678 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:04 620 +0.4
-2 h 569 +1.1
-4 h 654 +1.0
-6 h 560 +0.5
-8 h 557 +0.4
-10 h 567 +0.9
-12 h 578 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.7 1x10^4
9/10 2.2 2x10^4
9/ 9 16.6 1x10^4
9/ 8 844.0 3x10^3
9/ 7 352.0 2x10^4
9/ 6 210.0 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/ 5 13:11 2673群でMクラスのフレアが続いています。CMEも発生しています。
2017/ 9/ 6 12:57 2673黒点群のフレア活動が続いています。今夜以降、太陽風の乱れが到来しそうです。
2017/ 9/ 7 10:06 X2.2、X9.3の大規模フレアが発生しました。X9のフレアは11年ぶりです。
2017/ 9/ 8 11:00 次のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も激しくなっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/ 9 12:42 2673黒点群のフレアは続いています。太陽フレアのHα写真をどうぞ。
最新のニュース

2017/ 9/10 13:13 更新
2673黒点群は太陽の西に沈みかけています。カナダ・ドーソンシティのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

小貝哲夫さんより、
カナダ・ユーコン準州のドーソンシティで、
現地8日5時20分(世界時8日12時20分)に撮影された
オーロラの写真をいただきました。
昨日のニュースで紹介した、
太陽風磁場の強い南向きが到来した直後のオーロラです。

小貝さんによると、この夜は、0時から粘っていたそうですが、
諦めかけた5時過ぎに、今まで見たこともない光が街の上空で炸裂したそうで、
月明かり、街灯りにビクともしないオーロラだったそうです。
昨日掲載したAE指数のグラフを見ると、
2000nTの枠を超えて激しく変化した瞬間の撮影です。
さぞ素晴らしい光景だったのでしょう。

この時間までは、太陽風の磁場の方向が北向きで、
AE指数はほとんど変化しない状態が続いていました。
その中を、明け方近くまで観測を続けた成果だと思います。
貴重な観測記録をどうもありがとうございます。



現在の太陽風は、速度が650km/秒から550km/秒へ下がっています。
ただし、DSCOVR衛星のデータに乱れが発生していて、
最新の情報が分かりません。

ACE衛星のデータを参照すると、
今朝の段階で500km/秒まで下がっているようですが、
こちらも、その後はリアルタイムデータの取得がなく、
現在の状況は不明です。

太陽風の磁場強度は、5nTと平均的な値で安定しています。
南北成分は、0nTから弱い北寄りになっています。
このため、磁気圏は穏やかな状態で、
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、
目立った変化は見られません。
(全体が太くなっているのは元データの問題です)

CMEによる太陽風の乱れは、ほぼ終わりつつあります。
速度が400km/秒台へ下がっていくのを見届けて下さい。

一方、SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、
北半球の中低緯度域にコロナホールが大きく広がっています。
先頭(右端)は、太陽の中心線に達しています。
3日後くらいから、こちらの影響で太陽風が高まりそうです。


太陽では、2673黒点群のフレアが続いています。
昨日のニュース以降も、
M1.1、M3.7、M1.1と中規模フレアが3回、
C4.2、C4.7、C9.0など、小規模フレアを9回起こしています。

活発な活動の様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。
また、これらのフレア活動に伴って、
CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
太陽の右に向かって噴き出しているので、地球への影響はないでしょう。

2673黒点群は、太陽の西の端に達して、沈みかけています。
にぎやかだった太陽も、この後は静かになるでしょう。


今回の太陽風の乱れを受けて、
放射線帯の高エネルギー電子が増加して、
GOES15(青線)で10,000に達しています。



カナダ・ユーコン準州のドーソンシティで、現地8日5時20分(世界時8日12時20分)に撮影されたオーロラ。
(c) 小貝哲夫氏


2673黒点群で続いているフレアの様子。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右に向かって噴出しているCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Dst指数(速報値)は、最大で -154nT の変化になり、ゆっくりと回復に向かっています。
(c) 京都大学WDC


世界時9月9日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


世界時9月10日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。