宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:50)
昨日、X8.2の大規模フレアが、一昨日もM1.0の中規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/12 --- ---
9/11 00:20 X8.2
9/10 21:30 C1.8
17:48 C2.8
11:39 C9.0
07:17 M1.0
05:59 C4.7

黒点  9/12 (NOAA)
磁場 フレア
2674 2 α ---
2680 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:45 502 +2.2
-2 h 533 +1.7
-4 h 535 +1.4
-6 h 529 +0.1
-8 h 564 +0.1
-10 h 561 +0.4
-12 h 575 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 515 4x10^3
9/12 1090 1x10^4
9/11 1490 2x10^4
9/10 2 2x10^4
9/ 9 17 1x10^4
9/ 8 844 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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衛星電子 (GOES)
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Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/ 7 10:06 X2.2、X9.3の大規模フレアが発生しました。X9のフレアは11年ぶりです。
2017/ 9/ 8 11:00 次のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も激しくなっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/ 9 12:42 2673黒点群のフレアは続いています。太陽フレアのHα写真をどうぞ。
2017/ 9/10 13:13 2673黒点群は太陽の西に沈みかけています。カナダ・ドーソンシティのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/11 10:46 太陽の西に沈んだ2673黒点群で、X8.2の大規模フレアが発生しました。
最新のニュース

2017/ 9/12 13:50 更新
高速太陽風は続いていますが、磁気圏は比較的穏やかです。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランドの中村太一さんより、
現地9日0時(世界時8日12時)に撮影された
オーロラの写真をいただきました。

一昨日、10日のニュースで紹介した、
小貝さんによるカナダのオーロラ写真と全く同じ時間です。
この日は、太陽風の速度は800km/秒と高く、
磁場強度も10nT程度に強まっていましたが、
磁場の南北成分は北向きに振れていて、
磁気圏は穏やかな状態が半日近く続いていました。

そこへ、磁場の急な変化が到来して、
南向きに、-20nT近くまで強まったのです。
このため、磁気圏の活動は一気に強まって、
AE指数は2000nTを超える激しい変化が起きました。
このタイミングを、ニュージーランドで同時に捉えていたのです。

中村さんによると、オーロラの始まり方が、
いつのもジワジワと近づいて見えてくるパターンをすっぽかして、
何もなかった空に強い緑の光がはっきりと見え始め、
一気に空が明るくなったそうです。
また、動きも速かったそうで、3秒前後のシャッタースピードでも、
写真の中でオーロラの変化が分かるほどになっているとのことです。

この日のダニーデンの夕方は、曇りと雨だったので、
中村さんは、車で2時間ほど南に移動して晴れ間を見つけたそうです。
そして、太陽風のデータを見ながら、磁場が南に急変したことから、
変化の始まりを予測して待ち構えていたそうです。

カナダとニュージーランドで同時刻の撮影ということで、
とても興味深いセットになりました。
オーロラの輝きが一気に激しくなった様子が想像されます。
貴重な写真をありがとうございます。



現在の太陽風は、速度が次第に下がってきて、
ちょうど500km/秒です。
まだ、高速の状態は続いています。
磁場強度は、2〜4nTとやや弱くなっています。

磁場の南北成分は、
0nT付近から、次第に北寄りになっています。
このためAE指数は、世界時11日は小さい変化が続いていますが、
世界時12日に入ると、変化がなくなっています。

太陽の西端で発生したX8.2フレアによる太陽風の乱れは、
今のところ到来していません。
NOAA/SWPCの予測では、
地球方向へ目立つほどの変化は来ないようです。

一方、SDO衛星AIA193の太陽写真では、
北半球のコロナホールが西に進み、
地球へ影響が及び始める目安の位置に近づいています。
太陽風の磁場強度が強まり始めたら、
コロナホールの影響の始まりです。


太陽は、2673黒点群が完全に見えなくなって、
X線グラフは変化がなくなってしまいました。

黒点も、東側に2680群がぽつんと見えるだけです。


太陽放射線は、現在も強まった状態が続いています。
こちらは、次第に下がっていくでしょう。




ニュージーランド南島ダニーデンで、現地9日0時21分(世界時8日12時21分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地9日0時35分(世界時8日12時35分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地9日0時34分(世界時8日12時34分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地9日0時35分(世界時8日12時35分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


世界時9月11日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


世界時9月12日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。