宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2017/ 9/ 8 11:00 更新 次のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も激しくなっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 今朝、X9.3のフレアに伴って飛び出したCMEによる太陽風の乱れが、 地球に到来しました。 DSCOVR衛星の太陽風観測では、8日7時半(世界時7日22時半)に、 速度が500km/秒から700km/秒へ急に上昇し、 磁場強度も、10nTからおよそ30nTへ強まっています。 乱れが地球に到達したのは、およそ30分後で、 気象庁地磁気観測所(茨城県)の地磁気データでは(1枚目の図)、 8日8時(世界時7日23時)に、磁場の急な変化が発生しています。 X9.3フレアの発生から1日半での到達となり、 予想よりもかなり早い到来となりました。 その割に、太陽風の最高速度は750km/秒に留まっていて、 特に激しいというほどではありません。 太陽風磁場の南北成分は、 昨日の朝以降、北向きに振れる時間帯が長く、 磁気圏の乱れは限定的でした。 しかし、今朝早く、8日5時(世界時7日20時)から南向きに傾向が変わり、 -10nTの強い南向きが連続するようになりました。 このため、磁気圏の活動は高まって、 AE指数は1000nT規模の変化に発達していました。 この直後に次のCMEが到来して磁場が強まったのですが、 南北成分は更に南向きに強まり、-30nTに達する大きな振れ幅になりました。 速度が700km/秒に高まったことも重なって、 磁気圏の活動は更に激しくなり、 AE指数は、1500〜2000nTに達する変化を記録しています。 この頃の南極昭和基地のオーロラの様子を動画で紹介します。 満月直後の大きな月が空を明るく照らしていますが、 それに負けずに明るくオーロラが輝いています。 京都大学WDCのDst指数(速報値)では、 -190nTに達する減少(Dst指数はマイナス方向に強まります)が発生していて、 大きな磁気嵐になっています。 Dst指数が-200nTまで変化すると、2015年6月以来の記録になります。 また、昨日の朝に到来した太陽風の乱れによるオーロラの速報を、 ニュージーランドの中村太一さんが送って下さいました。 現地7日20時55分(世界時7日8時55分)の2枚と、 現地7日22時40分(世界時7日10時40分)の撮影です。 AE指数のグラフを見ると、 世界時7日9時に1300nTの大きな変化が発生しています。 最初の2枚はこの活動を捉えたようです。 中村さんによると、昨日は昼から雨雲が南島各地を覆っていたそうですが、 ダニーデンでは20時頃から晴れ間が広がって来たそうです。 しかし、月が大きいため空は非常に明るかったそうで、 オーロラがあることは認識できたそうですが、 その動きはカメラでのみ確認が可能な状態だったそうです。 3枚目は特に、縦筋のオーロラが並ぶピケットフェンスがよく見えています。 この後、オーロラは特に特徴を見せずに月夜と混ざって、 朝にかけて確認することも難しくなっていったそうです。 AE指数もこの後は変化がなくなっています。 貴重な速報をどうもありがとうございます。 現在の太陽風は、速度は700km/秒、磁場強度は25nTと強まっています。 南北成分は、依然、-20nT前後と大きく南向きに振れています。 磁気圏の活動は激しく続いているようで、 AE指数は最新のデータでも、1000nTに達する値を記録しています。 CMEによる太陽風の乱れは、強まった状態が続いています。 引き続き注目してください。 太陽では、昨夜、7日23時半(世界時7日14時半)に、 X1.3の大規模フレアが発生しています。 その他にも、M2.4、M1.4、M7.3、M3.9の中規模フレアなどを起こしています。 2673群は次第に西の端に近づいていますが、 この後の活動も注目してください。 太陽放射線(非常に高速の陽子)は、800に達する変化になっています。 ここまで高まったのは、2015年6月22日以来です。 今朝はイベントたっぷりで、非常に長文になってしまいました。 書くのに1時間半かかりました。 (c) 気象庁地磁気観測所 南極の昭和基地で、世界時7日21時〜24時に観測されたオーロラ(表示は、世界時+3時)。 (c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 世界時9月7日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC ニュージーランド南島ダニーデンで、現地7日20時55分(世界時7日8時55分)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地7日20時55分(世界時7日8時55分)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地7日22時40分(世界時7日10時40分)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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