宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 9/ 1 10:56 更新 高速の太陽風が到来し、速度は600km/秒台に高まりました。 担当 篠原 コロナホールの影響が到来して、 昨日の昼より太陽風が強まっています。 30日13時(世界時30日4時)頃から、太陽風の磁場強度が強まり始め、 5nTと平均的だった磁場強度は、20nTを超えて強まり、 30日15時半(世界時30日6時半)には、一時的に30nTに達しました。 磁場の強まりとともに、速度も上昇を始め、 夕方、30日17時(世界時30日8時)には、 600km/秒に達しました。 以降、今朝まで600km/秒前後の高い速度が続きましたが、 現在は560km/秒と少し下がっています。 速度が高まりきった頃から、磁場強度は低下を始め、 既に、4nTまで下がっています。 太陽風磁場の南北成分は、 磁場の強まりの最初は北寄りに振れましたが、 その後、南寄りに切り替わっています。 27日周期の図を参照すると、ここでセクター境界が通過したようです。 磁気圏の活動もこの頃から強くなり、 AE指数は、500〜1200nTの活発な活動が、 6時間ほどですが発生しています。 その後は、磁場強度が下がったこともあって、 南向きの変化が小さくなり、 AE指数の変化も500nT前後と、 活発ですが規模は一段小さくなっています。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 コロナホールは、中緯度の領域が太陽の中央線を通り過ぎる頃です。 この辺りの影響まで地球にやって来ると考えると、 この後も4日程度は太陽風の乱れは続きそうです。 太陽では、南西部(右下)に新しく2675黒点群が発生しています。 X線グラフは、Bクラスの小さい変化が起きている程度で、 太陽は少し落ち着いています。 今日は高専スペースキャンプ2日目です。 とても良い天気に恵まれていますが、今日は屋内作業です。 缶サットやモデルロケットの講習会が行われ、 学生数名でグループを作って、缶サットの製作も行います。 明日はすぐ投下実験なので、深夜まで作業がいっぱいの予定です。 世界時8月31日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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