宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 8/30 13:31 更新 太陽の東から大きな黒点が現れています。太陽風は平均的な状態です。 担当 篠原 太陽の北東(左上)に現れた黒点は、2674黒点群と番号が付きました。 横方向に2つに分かれた大きな姿をしています。 昨日の昼以降、C2.8、C1.0、C1.3と小規模フレアを起こすなど、 活動が続いています。 一方、南東(左下)の黒点は、2673群となっています。 こちらは穏やかです。 太陽風は、DSCOVR衛星のデータの不調のため、 前半はACE衛星、後半はDSCOVR衛星のグラフを参照して下さい。 速度は、300km/秒から400km/秒へ上がり、 低速風から平均的な状態に高まっているようです。 磁場強度は、一時的に15nT近くまで強まっていますが、 すぐに5nTに戻っています。 27日周期の図を参照すると、 太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、セクター境界が到来した様です。 27日周期の図の前周期の変化を見ると、 8月1日に同様のセクター境界を迎え、 8月4日に再びセクター境界が到来したタイミングで、 高速風が始まっています。 今回も同様の推移になるでしょうか。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 コロナホールが太陽の西半球に進み、地球への影響開始に近づいています。 磁気圏は、全体としては比較的穏やかで、 AE指数は、一時的に500nTに高まる変化が起きている程度です。 明日、8月31日から9月3日にかけて、 愛媛県新居浜市で行う「高専スペースキャンプ」に参加するため出張します。 ニュースの更新が再び不定期になります。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 世界時8月29日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時8月30日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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