宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (16:31)
昨日、C5.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/26 --- ---
8/25 16:11 C5.5
8/24 02:41 C1.9

黒点  8/26 (NOAA)
磁場 フレア
2671 7 βγ C3
2672 12 βγ C6

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
16:25 337 +0.8
-2 h 333 -0.9
-4 h 337 -1.2
-6 h 339 +2.1
-8 h 347 -0.2
-10 h 335 -1.4
-12 h 334 -2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
16:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
8/26 0.4 2x10^4
8/25 0.4 8x10^3
8/24 0.4 4x10^3
8/23 0.5 1x10^4
8/22 0.4 1x10^5

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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AE指数 (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 8/21 14:05 Cクラスフレアの発生が続いています。高速太陽風の速度は下がり始めています。
2017/ 8/22 15:51 太陽風の速度が再び高まっています。
2017/ 8/23 15:11 高速太陽風は終わりに近付いています。21日の皆既日食の写真をどうぞ。
2017/ 8/24 15:31 太陽でCクラスのフレアが続いています。
2017/ 8/25 10:11 太陽風はやや低速になっています。太陽のフレアは静かになっています。
最新のニュース

2017/ 8/26 16:31 更新
太陽風は低速です。21日の皆既日食の写真その2をどうぞ。

担当 篠原

23日に続いて、皆既日食の写真を紹介します。

1枚目は、皆既中に地球照によって見えた月面の模様です。
皆既の間、地球から見える月面は、全てが太陽の影に入って暗くなります。
しかし、地球の昼側から反射される太陽の光を受けて、
うっすら明るく照らされています。
これを地球照といいます。

皆既の間に露出を長めにすると、コロナは白く飛んでしまいますが、
地球照を捉えることができます。
写真の左に見える明るい星は、しし座のレグルスです。

地球照は、三日月前後の細い月の頃に見ることができる現象です。
しかし、月全体が地球照で照らされる「満地球照(?)」 が見えるのは、
皆既日食の時だけです。

2枚目は、ホテルのブラインドの穴が作った、部分食の太陽の列です。
紙などに小さい穴を空けて、太陽にかざすと、
穴がピンホールカメラの役割をして、太陽の姿を床に投影します。
普段は、丸い太陽がそのまま丸い姿で映るため、意識することはありませんが、
部分食の太陽に穴をかざすと、欠けた太陽の姿が投影されるのです。

このため、日食の時は予め穴を空けた紙を用意したり、
木陰に行って、木漏れ日が作る太陽の姿を見たりするのですが、
今回、ホテルの部屋のブラインドに空いた一列の穴が、
部屋の床に見事に欠けた太陽の列を作っていました。
穴の大きさと、床までの距離のバランスが良かったようで、
とても見事でした。



現在の太陽風は、速度が330km/秒まで下がり、
一段と低速の風になっています。
磁場強度は、5nTと平均的な状態で安定しています。

磁場の南北成分は、南北に小さく振れる程度で、
速度が下がっていることもあり、磁気圏の活動は全体としては穏やかで、
AE指数は、時々、400nT程度の変化が発生する程度です。

SDO衛星AIA193では、
東半球(左側)のコロナホールの姿が良く見えるようになってきました。
先頭(右端)は、2〜3日で太陽の中心線に達しそうです。
すると、その3日後、8月31日〜9月1日頃に太陽風の影響が始まりそうです。

27日周期の図を見ると、前周期は8月4日から速度の上昇が始まっています。


太陽は、2671黒点群が半分ほど隠れ、
2672群が太陽の中心に達しています。

昨日の夕方、2672群でC5.5の小規模フレアが発生しています。
再び、活動が強まるのでしょうか。




今日の昼、無事に成田空港に戻ってきました。
今夜の便で鹿児島へ飛びます。
明日からは通常の更新を、と考えていますが、
空気の乾燥と冷房の冷たさにやられました。
(日本の空気は呼吸が楽です!)
しばらくダウンしているかもしれません。



現地8月21日11時35分(世界時17時35分)に、アイダホ州で撮影した皆既日食。露出をかなり長めにして地球照を撮影。
(c) 篠原 学


ブラインドに空いた一列の穴によって一列に投影された欠けた太陽。
(c) 篠原 学


世界時8月25日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


世界時8月26日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)


SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。