宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 8/ 4 12:19 更新 太陽風の磁場強度が強まっています。速度は平均的な状態です。 担当 篠原 昨日の夜より、太陽風の磁場強度がゆっくりと強まり始め、 昼前の4日11時(世界時4日2時)に、20nTまで強まりました。 その後、少し下がっていますが、 現在も17nTとかなり強まった状態です。 コロナホールの影響が始まったのではないかと思うのですが、 太陽風の速度に目立った変化はなく、 370km/秒のやや低速の状態から、 400km/秒と平均的な速度に少し高まった程度です。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 コロナホールは西側に半分ほど進み、影響が及び始めて良い頃です。 これから速度も上昇を始めるのではないでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、 磁場の強まり初めは南北に変化していましたが、 次第に北向きに強まる傾向に変わっています。 このため、磁気圏の活動も、 初めはAE指数で500nT前後の中規模の変化が起きていましたが、 その後、変化が見られなくなっています。 今後、磁場の方向が南寄りに切り替わった場合、 強度が上がっているため、南向きに大きく変化する可能性があります。 その場合、磁気圏の活動も一気に強まります。 今後の太陽風の推移に注目してください。 太陽は、目立った活動はなく穏やかです。 2670黒点群は、 太陽の向こう側でエネルギーを使い果たしたのかもしれません。 鹿児島(霧島市)は、台風5号の影響で風が強まっていますが、 台風との距離にあまり変化がないためか、状況は昨日と同じ程度です。 現在の予報では、台風は日曜日の夜にかけてすぐ近くまでやって来るようで、 強い風雨に見舞われそうです。 台風接近のため、今日の夕方から月曜日の昼頃まで、 鹿児島高専の学内LANが停止することになりました。 宇宙天気ニュースの公開は、外部サーバーに避難して続けますが、 フレアや情報BOXなどの最新情報の自動更新はお休みします。 (c) 京都大学WDC 世界時8月4日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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