宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 7/31 12:04 更新 太陽風の速度は少し高まっていますが、低速の状態です。太陽は無黒点に戻っています。 担当 篠原 DSCOVR衛星の太陽風データが、グラフの最後で750km/秒に高まっています。 コロナホールの影響が近づいていると書いていましたが、 ここまで速度が高まるほどの規模には見えなかったので、 観測データの異常ではないかと思います。 こういう時は、ACE衛星のデータを参照できると良いのですが、 残念ながら、リアルタイムのデータ受信が行われていないようで、 この時間帯は欠測になっています。 3番目の方法として、 SOHO衛星の太陽風データを紹介します(今日の1枚目の図)。 このグラフによると、太陽風の速度は今朝にかけてゆっくりと低下して、 300km/秒まで下がり、 お昼前の31日11時(世界時31日2時)に、 350km/秒へ小幅の上昇を示しています。 この変化がコロナホールの影響によるのかは、 もうしばらく変化を見る必要がありますが、 現在も太陽風は低速の状態にあるようです。 太陽風の磁場強度は、5nTと平均的な値で安定しています。 南北成分の変化は小幅で、南寄りになった時に、 弱い磁気圏活動が発生しているようです。 AE指数のグラフでは、200nT程度の小さい変化になっています。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 南西(右下)のコロナホールの影響が地球に及び始めても良い頃です。 太陽は、昨日見えていた小さい黒点は消えてしまい、 無黒点に戻っています。 X線のグラフも変化はなく、太陽はとても穏やかです。 (c) University of Maryland 世界時7月30日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時7月31日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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