宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 7/29 13:45 更新 太陽の向こう側で再び激しいフレアとCMEが発生しました。 担当 篠原 7月23日に太陽の向こう側で大きなフレアを起こし、 CMEも発生させた(24日記事)2665黒点群が、 再び大規模なフレアとCMEを起こしています。 今日の1枚目の動画は、SOHO衛星LASCO C2、C3による CME(太陽ガスの放出現象)の様子です。 28日14時(世界時28日5時)から、 太陽の左に向かってコロナのガスが激しく噴出しています。 前回のCMEでは、発生源の2665黒点群は太陽の反対の中心近くにあったため、 ガスは太陽を丸く囲むように飛び出して行きました。 今回は、2665群が地球から見て太陽の向こう側の左寄りに進んでいるため、 CMEは左側に偏った広がり方をしています。 一方、太陽の左向こうで観測しているSTEREO Ahead衛星から見ると、 2665群は太陽のほぼ中央に見えています。 2枚目の動画は、STEREO Ahead衛星のEUVI195による撮影です。 前回のフレアと同等の爆発が見えています。 3枚目の動画は、STEREO Ahead衛星のCOR2カメラの撮影です。 衛星に向かうように、CMEのガスは丸く全方位に広がっています。 前回もそうでしたが、このCMEがもう10日ほど遅く発生していれば、 地球に激しいオーロラの乱れなどを起こしたかもしれません。 もう3〜4日ほどすると、2665群は太陽の東端に姿を現しそうです。 活発な状態が続いているかどうか分かりませんが、 注目してください。 現在の太陽風は、440〜460km/秒と安定しています。 磁場強度も、5nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、南北それぞれに変化しています。 AE指数は500nTの中規模の変化が2回起きていて、 ある程度の活動度を保っています。 太陽は、今日も無黒点です。 X線のグラフはほとんど変化はなく、 太陽のこちら側は、とても穏やかです。 太陽の向こう側で発生したフレアによるCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星EUVI195カメラによる、太陽の向こう側で発生したフレア。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星COR2カメラによる、太陽の向こう側で発生したCME。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 世界時7月28日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時7月29日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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