宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 7/ 4 12:49 更新 太陽の西の端でM1.3の中規模フレアが発生しました。 担当 篠原 深夜、4日時半(世界時3日15時半)に、 太陽の西の端(右端)でM1.3の中規模フレアが発生しました。 Mクラスに達するフレアの発生は、 4月3日のM5.8以来、3か月ぶりです。 発生箇所は、2664黒点群が見えていた場所の少し南側で、 黒点は見えていなかったようです。 SDO衛星AIA193によるフレアの動画を掲載します。 M1.3の前後にもBクラスの小さい活動が続いていて、 迫力のある動画になっています。 この領域は、すぐに西の端に沈んでしまい、 X線のグラフの変化はなくなっています。 現在の太陽には、黒点は見えていません。 太陽風は、440km/秒から400km/秒へ速度が下がり、 平均的な速さに戻っています。 磁場強度も、3〜4nTとやや弱い値で推移しています。 太陽風磁場の南北成分は、 南に振れたり、北に振れたりしていますが、 振れ幅は小さく、速度も落ち着いているため、 磁気圏は概ね静穏で、AE指数は小さい変化が時々起きている程度です。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 東寄り(左側)の赤道域にコロナホールが見えています。 3日程度で中央に達し、 更に3日後くらいから太陽風に影響が見られるかもしれません。 27日周期の図を見ると、 前周期の6月12〜14日に速度の高まりが到来しています。 この変化の回帰となりそうです。 太陽の西の端で発生したM1.3の中規模フレア。SDO衛星AIA193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 世界時7月3日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時7月4日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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