宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 7/ 3 12:31 更新 太陽風の速度は下がりかけています。カナダのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 高坂雄一さんより、カナダのブリティッシュコロンビア州ランビーで、 現地2日1時半(世界時2日8時半、日本時間2日17時半)に撮影された オーロラの写真をいただきました。 昨日のニュースのしばらく後の時間で、 太陽風の速度は500km/秒に高まり、 磁場が南向きに -8nTくらいまで強まった頃です。 AE指数のグラフは1000nTに達する大きな変化を記録しています。 高坂さんによると、現地1時過ぎから目には見えないオーロラが出始めたそうで、 月がかなり明るかったため(半月過ぎの明るい月でした)、 夜空が青くなってきれいだったとのことです。 地平から立ち上るオーロラの光の柱がとてもきれいです。 柱を伸ばした少し右手にアンドロメダ大星雲が見え、 左手には二重星団とカシオペヤ座が見えています。 重なるように、秋の淡い天の川も写真の中央を縦に伸びています。 昨日のニュースで、「磁場が南に変化すれば・・・」と書きましたが、 直後にその変化が到来して、オーロラの活動を高めていました。 とてもきれいな写真をありがとうございます。 太陽風は、今日の未明まで500km/秒台を保ちましたが、 その後、一段下がって、現在は440km/秒です。 15nTに強まっていた磁場強度も、5nTと平均的な強さに戻っています。 太陽風の高まりはこの辺りで落ち着くのでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、 オーロラ写真の頃までは南向きに強まっていましたが、 その後は北寄りになり、磁気圏の活動も静かになっています。 太陽は、2664黒点群が西に沈んで見えなくなり、 無黒点になっています。 沈みかけた2664黒点群で、Bクラスの小さいフレアが発生し、 弱いCMEが、太陽の西に向かって飛び出しています。 カナダ・ブリティッシュコロンビア・ランビーで、現地2日1時半(世界時2日8時半)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 世界時7月2日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時7月3日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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