宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 6/29 15:44 更新 太陽からとても淡いCMEが噴出しています。 担当 篠原 昨夜、28日22時(世界時28日13時)頃、 太陽の2664黒点群付近で小規模の爆発現象が発生し、 淡いCME(太陽ガスの放出現象)の噴出が起きています。 X線のグラフにも、弱い変化が発生しています。 SDO衛星AIA193の動画を1枚目に掲載します。 太陽中央部の右上寄りで、 コロナのガスが急に変化する様子が見えています。 また、同じ頃に東端(左端)でも爆発が起きています。 2枚目に掲載しているSOHO衛星LASCO C2、C3の動画では、 太陽の右側に丸く広がっていくCMEのガスと、 東側(左側)に向かって飛び出すガスが、 どちらもとても淡く見えています。 2664黒点群付近から飛び出したCMEは、 地球の方向にも向かっている可能性があり、 7月3日頃の太陽風に弱い乱れが発生するかもしれません。 磁場が強まって、南向きに大きく変化すると、 磁気圏の活動を高める可能性があります。 注目してください。 現在の太陽風は、速度は400〜450km/秒、 磁場強度は5nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、0nT付近が続き、 グラフの最後に南北に交互に振れる変化が発生しています。 磁気圏は基本的には静穏ですが、 最後の南向きの磁場変化により、 AE指数のグラフも最後に一時的に高まりかけています。 SDO衛星AIA193では、コロナホールは特に見られず、 太陽風は穏やかに推移しそうです。 2664黒点群付近で発生した小規模の爆発現象。SDO衛星AIA193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽から広がるとても淡いCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 世界時6月28日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時6月29日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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