宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 5/20 09:30 更新 600km/秒に達する高速太陽風が到来しています。 担当 篠原 昨日、450km/秒とやや高速になっていた太陽風の速度は、 それ以上速度は上がらず、今日の未明までこの状態が続きました。 27日周期の図を見ると、 太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる セクター境界と関係した変化だったのかもしれません。 そして、20日3時(世界時19日18時)頃から、 太陽風の速度は本格的に上昇を始め、 現在は620km/秒の高速太陽風に変わっています。 コロナホールの影響が本格的に始まったようです。 太陽風の磁場強度は、5〜10nTの間を増減しながら変化しています。 南北成分は、高速風到来前に南寄りになりましたが、 速度の上昇後は0nT付近で小さく変化しています。 このため、磁気圏の活動は、 高速風の到来前にやや高まって、 AE指数は500nTを超えるくらいの変化が発生しましたが、 現在はむしろ活動が小さくなっています。 活動がやや高まった頃のオーロラの様子を、 昭和基地の全天カメラの動画で紹介します。 世界時19日19時頃で、AE指数は700nTくらいに変化しています。 太陽風の速度が高まっているので、 今後、磁場が南寄りの傾向に変わった場合、 磁気圏の活動も高まっていくでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 今回の高速太陽風をもたらしているコロナホールの左端が、 太陽の中央線付近に達しています。 この辺りの影響が地球にやって来る頃まで太陽風の高まりは続きそうです。 4〜5日後くらいになるかもしれません。 太陽は、2656、2658群と2つの黒点群が見えています。 X線グラフに変化はなく、太陽は穏やかです。 南極の昭和基地で、世界時19日19時過ぎに撮影されたオーロラの様子。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 世界時5月19日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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