宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 5/ 9 12:16 更新 太陽風、磁気圏は穏やかに推移しています。4月の黒点相対数は、32.6 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOによる4月の黒点相対数は、32.6 でした。 4月の初めは、Mクラスのフレアを連発させた2644黒点群や、 大型の2645黒点群が出現して、 4月3日の黒点相対数が 100 に達するなど (黒点相対数が100に達したのは、 2016年3月4日の 111 以来、1年1か月ぶりでした)、 黒点相対数も増加したのですが、 結局、短期間の変化に終わり、 1か月の平均を取ると、 それ以前の推移から大きく外れない値になりました。 また、無黒点の日も4日記録されています。 現在の太陽は、2654黒点群が西の端に沈みかけ、 2655黒点群は見えなくなっていて、無黒点の状態になりそうです。 X線グラフも変化はありません。 太陽風は、深夜にかけてゆっくりと速度が上がり、 400km/秒と平均的な速さに達しましたが、 今朝くらいから再び下がって、 現在は370km/秒と低速の状態に戻りかけています。 磁場強度は5nTから3nTへ下がり、やや弱まっています。 太陽風磁場の南北成分は、 北寄りから、弱い南寄りに変わっています。 磁気圏は基本的には穏やかですが、 AE指数には、時々、小さい変化が発生しています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 東端(左端)にコロナホールが顔を出しています。 この領域が太陽の中心部に達して通り過ぎるまで、 太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 太陽黒点相対数の長期変化。3月の黒点相対数は 32.6 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 世界時5月8日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時5月9日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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