宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 4/23 07:37 更新 700km/秒の高速太陽風が続き、磁気圏の活動は更に強まっています。 担当 篠原 昨日の昼に700km/秒とかなり高い速度まで高まった太陽風は、 現在もこの速度を保っています。 磁場強度も、5〜10nTとやや強まった状態で変化しています。 4月20日に始まった今回の高速太陽風は、4日目に入っています。 SDO衛星AIA193の太陽写真のコロナホールは、 赤道付近の先頭が、太陽の西半球の半分くらいに進み、 影響が及び始める目安の位置に達しています。 続いて、南半球に伸びるコロナホールの影響がやって来ると考えると、 27日周期の図の前周期のように、 高速太陽風は更に1週間近く続くかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、やや南寄りに振れています。 磁場強度が高まっているため、 -5〜-10nT程度の強い南向きの変化が繰り返し発生しています。 このため、磁気圏の活動はかなり高まっていて、 AE指数のグラフは、1000nT前後の激しい活動が連続的に発生しています。 22日18時半(世界時22日9時半)には、 2000nTに達する大きな変化も記録されています。 太陽は、昨日朝のB9.6の小さいフレア以降、特に活動は見られず、 静かな状態が続いています。 放射線帯の高エネルギー電子が、 高速太陽風の影響を受けて、10,000に達しています。 今後、更に増加する可能性があります。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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