宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 4/20 12:45 更新 太陽風は540km/秒の高速風になっています。太陽は静かになっています。 担当 篠原 昨日のC5.5フレアに伴って発生したCME(太陽ガスの放出現象)の様子を、 SOHO衛星LASCO C2、C3による動画で紹介します。 フレアは太陽の東端(左端)で発生したので、 CMEのガスも太陽の左に向かって勢い良く飛び出しています。 もう4〜5日遅く発生していれば、地球にも太陽風の乱れが到来して、 磁気圏の激しい乱れを作っていたかもしれません。 太陽では、このフレア以降目立った変化は発生していません。 X線グラフも元のレベルに戻っています。 東端には、小さい黒点が見えていますが、 この辺りが活動の中心だったのかどうか、 引き続き注目してください。 太陽風は、磁場強度が10nT前後に強まった状態が現在も続いています。 速度は、昨夜までは400km/秒と平均的な速さでしたが、 今日に入った頃からゆっくりと高まり、 現在は、540km/秒と高速の風に変わっています。 磁場強度が高まったままなので、速度は更に高まるかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、北を向いたり、南を向いたり、 時間帯によって変化しています。 磁場が強まっているため、変化の幅も大きくなりやすく、 -10nT近い強い南向きも発生しています。 AE指数は、500〜1000nTの中規模の活動が何度も発生しています。 このグラフではあまり高まっていませんが、 世界時19日9〜11時頃のアラスカ、フェアバンクスの オーロラの動画を掲載します。 北半球の極域はだいぶ夜が短くなっていて、 この動画でも、地平線近くは完全には暗くなっておらず、 たった2時間の撮影で空が明るくなり始めています。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 太陽の東側(左側)に、南北に延びるコロナホールが見えています。 前周期と同じような位置にあるため、 27日周期の図の前周期と同様の変化がやって来る可能性があります。 その場合、来週、4月23日頃から、太陽風は高速の風になりそうです。 昨日のC5.5フレアに伴って発生したCMEの噴出。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) アラスカ、フェアバンクス近くのPoker Flatで、世界時19日9〜11時頃に撮影されたオーロラ。 (c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 世界時4月19日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時4月20日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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