宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 3/20 13:58 更新 低速の太陽風が続き、磁気圏も静穏です。フィンランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 谷口直樹さんより、 2月15日、18日にフィンランド・ロヴァニエミで撮影された オーロラの写真をいただきました。 先週、回帰がなくて消えてしまった高速太陽風の 前周期の到来時に発生したオーロラです。 1枚目は高速風が始まる前のオーロラで、 この日はあまり強くなることもなく北の空遠くに出続けたそうです。 2、3枚目は高速風到来後の撮影です。 17日夜の早い時間は弱いオーロラでしたが、 日付が変わる頃に一気にブレークアップし、 2時間くらい強いオーロラが出現していたとのことです。 谷口さんは、1か月にわたってフィンランドでオーロラを観測されたそうです。 その間に、高速太陽風が3度にわたってやって来ています。 素晴らしいオーロラに何度も遭遇されたことでしょう。 美しい写真をありがとうございます。 現在の太陽風は、310km/秒と低速の状態が続いています。 磁場強度も、3nTとやや弱まったまま安定してます。 磁気圏も静穏で、AE指数は小さい変化が見られる程度です。 一方、SDO衛星AIA193では、コロナホールが太陽の中心に広がり、 地球の方向に速度の高い太陽風を吹き出しているところです。 この高速風の始まりは、明日か明後日頃と思われます。 今後の太陽風の変化に注目して下さい。 太陽は今日も無黒点で、 X線のグラフに変化はありません。 フィンランド・ロヴァニエミで、現地2月15日22〜23時頃に撮影されたオーロラ。 (c) 谷口直樹氏 フィンランド・ロヴァニエミで、現地2月18日0〜3時頃に撮影されたオーロラ。 (c) 谷口直樹氏 フィンランド・ロヴァニエミで、現地2月18日0〜3時頃に撮影されたオーロラ。 (c) 谷口直樹氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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