宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 3/12 12:00 更新 太陽風は平均的な状態です。磁気圏はやや活動的です。 担当 篠原 太陽風は、400km/秒と平均的な速さで安定しています。 磁場強度は、3nTに少し弱まっていましたが、 今朝くらいから、5nTと平均的な値に戻っています。 セクターの境界を越えつつある様で、 27日周期の図を見ると、「T」から「A」に変わろうとしています。 太陽風磁場の南北成分は、 太陽風のグラフの後半から南寄りの傾向が強まり、 -3nTから-5nT程度の南向き磁場が続いています。 これに伴って磁気圏の活動もやや高まっていて、 AE指数のグラフは、後半から500nT前後の変化が続いています。 世界時11日20時半頃のオーロラの様子を、 南極、昭和基地の全天カメラの動画で紹介します。 満月に近い明るい夜空ですが、オーロラの光が空全体を飾っています。 27日周期の図の前周期のグラフでは、 2月17日から次の高速太陽風が始まっています。 周期性で考えると、3月16日頃に回帰が予想されますが、 SDO衛星AIA193の写真を見ると、 コロナホール広がりが以前の周期からだいぶ変わっています。 今日の2枚目の図は、 過去(左・中)と現在(右)の太陽コロナの様子です。 左端の写真では、太陽の中央部に弓状に コロナホールが大きく広がっていましたが、 中央の写真では広がりが小さくなり、 右の現在の写真では、ほとんど見えなくなっています。 この変化に伴って、今後の太陽風の様子が変化する可能性があります。 3月16日以降の高速風の回帰がどの程度になるのか、 今週の後半に注目してください。 太陽は、今日も無黒点です。 NOAA/SWPCの報告では、3月7日以降、6日連続で無黒点です。 放射線帯の高エネルギー電子は、 GOES13、15ともに10,000を超えています。 太陽風が穏やかになり、ゆっくりと減少していくでしょう。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 2周期前(54日前)、1周期前(27日前)、現在のコロナホールの様子。SDO衛星AIA193。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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