宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 2/20 13:11 更新 太陽の中心部でフィラメント噴出が発生しました。高速の太陽風は続いています。 担当 篠原 昨日、19日14時(世界時19日5時)頃に、 太陽の中央部でフィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA193とAIA304による動画を掲載します。 ダーク・フィラメントと呼ばれる黒い筋状のコロナのガスが、 激しく飛び出しています。 太陽の中心近くで発生しているため、 噴き出したガスは、 地球の方向へも向かっている可能性があります。 SOHO衛星の写真では、変化はほとんど分からず、 噴き出しは小規模のようですが、 3〜4日後の22〜23日頃の太陽風に 影響が見られるかもしれません。 磁場の強まりがやって来て、大きく南向きに振れるなどすると、 磁気圏の活動を激しくする可能性があります。 太陽では、東端の南半球に出現した黒点に、 2637群と番号が付けられています。 また、北半球側からも黒点が現れています。 この領域は、小さい活動を活発に起こしているようで、 今後、C以上のフレアの発生につながるかもしれません。 太陽風は、速度が580km/秒から530km/秒へ ゆっくりと下がっていますが、高速の状態は続いています。 磁場強度は、5nTと平均的な状態が続いています。 磁場の南北成分は、比較的北寄りですが、 時々、南向きにも変化しています。 このため、AE指数のグラフは、 500nTを超える高まりが発生したり、 静かな状態が続いたりと、様子が変化しています。 SDO衛星AIA193の太陽写真では コロナホールの最後の広い領域が、 太陽の中心部に達しています。 3日後の23日頃は、太陽風が勢いを増しそうです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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