宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 2/12 10:51 更新 太陽風は350km/秒と低速になり、磁気圏も静穏です。 担当 篠原 太陽風の速度は、450km/秒から350km/秒へ下がり、 低速の風に変わっています。 磁場強度も2nTへ下がり、太陽風は穏やかです。 太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、 セクター境界を迎えている様で、 27日周期の図のセクターのグラフは、 前周期の1日遅れで、 「T」から「A」へ切り替わりそうです。 太陽風磁場の南北成分は、 0nT付近で小さく変化しています。 磁気圏は静穏で、AE指数は小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193では、 赤道から南半球の低緯度に細長く伸びるコロナホールの先頭が、 太陽の中心線に達しています。 このコロナホールの広がりを以前の周期と比較する図を、 1枚目に掲載します。 これを見ると、コロナホールは、 27日毎に規模が小さくなっていて、 南北の幅は次第に狭くなり、 右側への広がりも小さくなっています。 このため、高速太陽風の始まりは、前周期よりも遅くなり、 太陽風の高まる規模も弱くなっていきそうです。 今日のAIA193の写真の様子では 今回の高速風の始まりは、3日後の15日くらいになりそうです。 2周期前は700km/秒、 前の周期は600km/秒に達する高速風が到来しましたが、 今回はどうなるでしょうか。 太陽は、2635黒点群が見えていますが、 目立った活動はなく、穏やかです。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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