宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 1/31 12:16 更新 太陽風の速度が500km/秒に高まっています。 担当 篠原 昨夜、30日21時(世界時30日12時)より、 太陽風の速度が高まり始め、 今日の未明に、550km/秒の高速状態に達しました。 その後、速度は下がって、 今朝には430km/秒と通常の状態に戻ったのですが、 昼前から再び高まって、現在は500km/秒の高速風になっています。 27日周期の図の前周期を見ると、 1月3〜4日にも、太陽風速度の細かい変化が起きていました。 今回、その変化が同様の推移として回帰したようです。 SDO衛星AIA193の太陽写真には、 この高速風に対応する位置に はっきりとしたコロナホールは見られなかったのですが、 27日前と同様の高速風の到来になっています。 太陽風の磁場強度は、5nTから8nTに上がり、 現在は10nTを超えています。 南北成分は、グラフの中盤までは0nT付近でしたが、 後半から南北への変化が目立ち始めています。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 200〜300nTの小規模の活動が続いていますが、 今後は変化が大きくなるかもしれません。 SDO衛星AIA193に見えている、 縦に大きく伸びるコロナホールの影響は、これから強まります。 前周期を参考にすると、これから1週間程度、 高い速度の太陽風が続く可能性があります。 太陽は、昨日見えていた、東端(左端)の新しい黒点に、 2630群と番号が付きました。 また、2629群のすぐ下にも新しい黒点が発生していて、 2631群となっています。 X線グラフに変化はなく、穏やかな状態が続いています。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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