宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 1/28 10:36 更新 高速の太陽風は続いていますが、速度は下がり始めています。 担当 篠原 太陽風は、高速の状態は続いていますが、 速度は、600km/秒から520km/秒へゆっくりと低下しています。 磁場強度は、10nTから5nTヘ下がり、 こちらは平均的な値に戻っています。 27日周期の図の太陽風速度のグラフを前周期と比べると、 始まりが1日早まっただけで、以降の変化はよく似ています。 このまま、明日には通常の速度に戻るのでしょうか。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 前半は1000nTに達する活発な変化が続いていますが、 後半は、変化が小さくなっています。 太陽風磁場の南北成分の傾向が、 グラフの後半から北寄りになっているようで、 この影響が現れているのでしょう。 高速太陽風も後半に入っている様なので、 磁場が再び南寄りになって、磁気圏の活動を強めても、 規模は次第に小さくなっていくでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽の東側(左側)に見えるコロナホールの広がりを、 前の周期(54日前、27日前)と比較する図を1枚目に掲載します。 コロナホールは、少しずつ写真の左側に移動しているようです。 このため、地球の正面に来るタイミングが少しずつ遅くなり、 前周期の高速風は1月4日に始まりましたが、 今回は、27日後の1月31日より少し後になるかもしれません。 コロナホールの広がりも少し狭くなっている印象で、 高速太陽風の最高速度や継続期間の変化にも注目してください。 太陽は、2628黒点群の右隣りの領域で、 B5の小さいフレアが発生した程度で、穏やかです。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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