宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/12/31 10:08 更新 太陽風は320km/秒と更に低速になっています。 担当 篠原 太陽風は、320km/秒と更に低速の状態になっています。 磁場強度も、4nTと平均的な値で安定しています。 磁気圏も穏やかで、 AE指数は、300nTの小規模の変化が1回発生している程度です。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 太陽の西側(右側)に進んでいるコロナホールの位置が、 地球へ影響が及び始める目安の位置に達しています。 これから太陽風の高まりが始まる可能性があります。 そう考えて、太陽風のグラフの最後(右端)を見ると、 磁場強度が4nTから少し強まって、 5nTを越えるくらいに変化しています。 この変化が続くようであれば、高速風の到来となりそうです。 年末年始を飾るオーロラの強まりとなるでしょうか。 引き続き、太陽風の変化に注目して下さい。 また、SDO衛星AIA193の写真では、 太陽の東側(左側)にも、コロナホールが大きく広がっています。 1月4日以降は、この領域の影響も始まるでしょう。 太陽は、西の端近くに小さく2622黒点群が発生しています。 掲載の写真では、ほとんど見えません。 目立った活動はなく、太陽は穏やかです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 今日も2つの衛星で10,000に達していますが、 減少は続いていて、 明日には10,000を割っているかもしれません。 2016年も最後の日になりました。 太陽から地球にかけて、 宇宙天気は穏やかな年末になっています。 今年も1年間ありがとうございました。 どうぞよいお年をお迎え下さい。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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