宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/12/29 10:52 更新 太陽風の速度は400km/秒まで下がり、高速風は終わりました。 担当 篠原 昨日のニュース以降も、太陽風の速度は低下が続き、 今日に入る頃には450km/秒を割り、 現在は400km/秒と平均的な速さまで下がっています。 12月21日に始まった今回の高速太陽風は、 およそ一週間続きました。 太陽風の磁場強度は、 3nTとやや弱まった状態で安定しています。 南北成分は、小幅でゆっくりと南北に変化していて、 磁気圏の活動は、AE指数で300nT程度の小規模の変化が 2回ほど発生しています。 太陽風の高まりが終わって、磁気圏も穏やかになっています。 一方、SDO衛星AIA193では、 ちょうど太陽の中心にコロナホールが広がっています。 コロナホールは、太陽の磁場が外へ向かって広がっている領域で、 外へ伸びる磁力線に沿って、 速度の高い太陽風が噴き出しています。 今、地球の方向へ流れ出している次の高速風は、 3日後の1月1日頃に、地球へ到達しているでしょう。 新年の太陽風の高まりと、オーロラの活動に注目して下さい。 太陽は、とても静かです。 2621黒点群は、西の端に消えかけています。 放射線帯の高エネルギー電子は、 高まった状態が続いていますが、ゆっくりと減少しています。 GOES-13 (赤線)は、もうすぐ10,000を割りそうです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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