宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/12/28 10:51 更新 太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は終わりに近付いています。 担当 篠原 太陽風速度の低下は続き、昨日は600km/秒台だった太陽風は、 現在はちょうど500km/秒まで下がっています。 値としてはまだ高速の状態ですが、 この後もこのまま下がっていきそうです。 太陽風の磁場強度も3nTに下がっていて、 この変化も高速風の終わりに良く見られることです。 磁場の南北成分は、南北両方に変化していますが、 変化の値は小さくなり、磁気圏への影響は弱くなっています。 AE指数のグラフも、変化は連続していますが、 300nT程度の小さいものばかりになっています。 高速太陽風の終わりとともに、 磁気圏も穏やかになっていくでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽写真を見ると、 太陽の中央部にコロナホールがあります。 1周期前(27日前)はまだ小さかったコロナホールが(1枚目の図)、 この1回転の間に広がったようです。 このため、3〜4日後の12月31日、1月1日あたりに、 太陽風の高まりがやって来るかもしれません。 この変化は前周期の太陽風には見られなかったもので、 今回どのように推移するか注目して下さい。 新年を飾るオーロラの活動になるかもしれません。 太陽は、2621黒点群は早くも小さくなっています。 Bクラスの小さい活動は起きていますが、太陽は穏やかです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 GOES15、GOES13ともに10,000を超えています。 しかし、値としては下がり始めています。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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