宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/12/25 14:24 更新 太陽風の速度は600km/秒に下がり、高速風は後半に入っているようです。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日の午後に650km/秒に下がり、 その後も今朝にかけてゆっくりと低下して、 現在は600km/秒です。 速度が高まった状態は続いていますが、 ピークは越えたようです。 27日周期の図の前周期の太陽風も、 11月27日以降。速度の低下が続いています。 今回もこれから同様の推移をする可能性があります。 太陽風の磁場強度は、7nTと少し強まっています。 しかし、南北成分は、やや北寄りに傾向が変わっているようで、 南を向く時間が少なくなっています。 このため、AE指数のグラフは、 昨日よりも変化が少なくなっていて、 500nTに達する変化は3回程度で、 その他は小規模の変化に留まっています。 今後、速度が更に下がっていくと、 磁気圏の活動もより小規模になっていくでしょう。 SDO衛星AIA193では、 コロナホールは太陽の西側に遠ざかりつつあります。 この位置関係からも、地球への影響は弱まっていくでしょう。 太陽は、今日も黒点は見えません。 X線グラフも変化がなく、太陽はとても穏やかです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 10,000を超えて高まった状態が続いています。 昨日よりも少し増えた程度で、目立った変化ではありません。 鹿児島高専は、先週の木曜日に最後の授業を行って、 金曜日から冬休みに入りました。 一週間後は新年で、2016年は残り6日です。 27日周期の図を見ると、 年末の宇宙天気は穏やかに推移しそうです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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