宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2016/12/22 12:25 更新 650km/秒の高速太陽風が到来しました。磁気圏の活動も活発になっています。 担当 篠原 昨日の昼過ぎから、太陽風の速度は上昇を始め、 360km/秒と低速だった太陽風は、 21日21時(世界時21日12時)には、 650km/秒とかなり速い風になりました。 その後、今日の早朝くらいに 一時的に550km/秒に下がる変化もありましたが、 太陽風は、現在も650km/秒前後の高い速度を保っています。 27日周期の図のグラフを見ると、 速度の立ち上がり方が急だったことがよく分かります。 また、太陽風の磁場強度は、 今朝くらいまで10nT前後を推移していました。 現在は、7nTに少し下がっていますが、 やや強まった状態が続いています。 磁場の南北成分は、速度が高まり始めた頃に、 -10nT近い大きな南向きの変化を起こしています。 このため、磁気圏の活動も強まって、 AE指数は、2000nTを超える激しい変化を起こしています。 この頃のオーロラの様子を、 アラスカ・フェアバンクスのオーロラカメラの動画で紹介します。 天候が悪く、雲越しの観測ですが、 オーロラの光が激しく空を動いています。 AE指数は、この激しい変化の後も、 500nT前後の中規模の変化が続いています。 太陽風の速度と磁場が高まっているので、 引き続き磁気圏の活動に注目して下さい。 太陽は、2620黒点群が南西の端(右下)に近づく一方、 中央部に小さい黒点が発生しているようです。 Bクラスの小さい変化は起きていますが、 太陽は穏やかな状態が続いています。 放射線帯の高エネルギー電子は、 現在は1000程度ですが、 太陽風の変化を受けて、今後増加する可能性があります。 (c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |