宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/11/15 12:11 更新 600km/秒台の高速太陽風が続いています。 担当 篠原 太陽風の速度は、600km/秒まで下がったところで落ち着いて、 以降、600〜650km/秒の状態で安定しています。 磁場強度は、5nTから4nTと、 変化は小さいですが弱まっています。 高速風は後半に入っているのでしょう。 太陽風磁場の南北成分は、 0nTを挟んで、南北に小さく変化しています。 磁気圏では、ある程度の活動は続いていて、 AE指数は、500nTくらいの中規模の変化が発生したり、 変化のない穏やかな状態になったりしています。 27日周期の図を見ると、前周期の太陽風は、 今日に対応する10月19日に大きく速度を下げています。 今回の高速風も、終わりが近づいていると思われます。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中心部にやや小さいコロナホールがあります。 4日後の11月19日くらいに、 この領域による弱い影響が見られるかもしれません。 また、今日の写真ではまだ見えていませんが、 この後、東端から大きなコロナホールが見え始めます。 前周期のグラフの10月25日に始まる変化をもたらした領域です。 今回も、11月21日くらいから注意が必要でしょう。 太陽では、中央の2610黒点群で、 Bクラスの小さいフレアが発生しています。 また、中央部の北西側(右上)で、 小規模のフィラメント噴出も発生しています。 SOHO衛星の画像では、 目立つほどのCMEにはなっていないようです。 高速太陽風の影響を受けて、 放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。 GOES13(赤線)、GOES15(青線)の両衛星で、 10,000を超えています。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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