宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/11/10 12:39 更新 太陽風の弱い乱れが到来して、磁気圏の活動を少し高めました。 担当 篠原 昨日の午後、9日14時半(世界時9日5時半)に、 太陽風の乱れが到来しました。 DSCOVR衛星の観測によると、 太陽風の速度は、300km/秒から340km/秒に 少し上がった程度ですが、 磁場強度は、3nTから10nTに強まっています。 注目の磁場の南北成分は、 変化の最初は0nT付近に留まっていましたが、 1時間ほど経って、9日16時(世界時9日7時)から、 南向きに切り替わり、 -5nTを越えるくらいまで大きく変化しています。 磁気圏の活動も少し高まって、 AE指数は200nTと小さい変化ですが、 9日19時半(世界時9日10時半)からしばらく続いています。 この頃の地上のオーロラの様子を、 アラスカ、フェアバンクスの動画で紹介します。 このカメラでは、世界時9日9時から、 オーロラの強い輝きが始まっています。 その後、太陽風の速度は340km/秒の状態が続き、 磁場強度は、5nTに下がって、 再び12nTに上がるという変化をしています。 現在の変化が、CMEの乱れの後半なのか、 これからやって来る、 コロナホールによる高速太陽風の始まりが見えているのか、 この後の状態に注目して下さい。 太陽は、南西(右下)に、2607黒点群が出現し、 その隣りに1つ、東の端にも1つ、新しい黒点が現れています。 また、東端近くで、フィラメント噴出が発生し、 CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 左側に向かって噴出しているので、 地球への影響はないでしょう。 アラスカ、フェアバンクス近くのPoker Flatで、世界時9日8〜13時に撮影されたオーロラ。 (c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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