宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/11/ 6 13:10 更新 太陽風は更に低速になり、磁気圏も静穏です。 担当 篠原 昨日の昼、5日12時(世界時5日3時)頃に、 太陽の北部でフィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 太陽の上側に向かって、黒く見える太陽のガスが噴き出しています。 太陽全体の写真では、ほぼ同時に東側(左側)でも、 淡いフィラメントの噴出が起きています。 この現象により、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C3の動画を掲載します。 主に、太陽の右上に向かってガスは飛び出しているようです。 発生地点が、太陽の中央部に近いので、 地球へも影響がやって来るかもしれません。 4〜5日後くらいの太陽風の変化、 特に磁場の乱れに注目してください。 太陽では、この他に目立った現象はなく、穏やかです。 黒点は、2605群と2606群がかろうじて見えています。 太陽風は、今日に入った頃からもう一段速度が下がり、 320km/秒と更に低速の状態になっています。 磁場強度も、5nTから4nTへ少し弱まっています。 磁場の南北成分は、比較的北寄りに推移しています。 速度が下がっていることもあり、磁気圏はかなり静穏のようです。 AE指数は、グラフが途中までしか表示されていませんが、 ここまでは全く変化がありません。 SDO衛星AIA193では、 東端のコロナホールが見やすくなってきました。 この領域の影響が及び始めるまで、 太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 宇宙天気ニュースで参照する太陽風のデータを、 ACE衛星からDSCOVR衛星へ少しずつ切り替えています。 先週よりリアルタイムデータの取り込みができるようになり、 情報BOXの数値を切り替えました。 今日から、記事中に参照する太陽風の1日グラフを、 DSCOVR衛星に切り替えます。 残りは、27日周期の図です。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) フィラメント噴出によるCMEの様子。SOHO衛星LASCO C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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