宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/10/30 12:37 更新 600km/秒台の高速太陽風が続いています。太陽は無黒点になりそうです。 担当 篠原 太陽風の速度は、600km/秒前後と高い状態が続いています。 昨夜から今日の未明にかけて、 600km/秒台を割るような変化も見られましたが、 その後、再び上昇して、 ACE衛星のグラフではデータが途切れていますが、 DSCOVR衛星の観測によると、 650km/秒まで回復しています。 25日の夜に始まった高速太陽風は、 5日が経過しようとしています。 太陽風の磁場強度は、7nTから5nTへ、 小幅ですが下がりつつあるようです。 高速太陽風の領域は、 後半に入ってきたのではないかと思います。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真でも、 低緯度域のコロナホールは西半球(右側)に通り過ぎて、 これから影響は弱まっていきそうです。 太陽風磁場の南北成分は、 0nTを挟んで、南北に変化しています。 南への振れ幅が大きくなると、 速度も高まっているので、磁気圏の活動は強まります。 AE指数のグラフは、前半に800nT前後の大きめの活動が続き、 後半はやや小さくなっていますが、 500nTに達する変化が発生しています。 高速太陽風は次第に弱まると思われるので、 オーロラの活動も次第に弱まっていくでしょう。 2604黒点群は、今日の写真ではほとんど見えなくなっています。 太陽は無黒点になりそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 GOES15(青線)の最大値は、100,000を保ちましたが、 昨日の時点で大きく減少しています。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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