宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/10/26 14:29 更新 太陽風の速度は700km/秒に上昇し、激しい磁気圏活動も発生しています。 担当 篠原 昨夜に入って太陽風の速度が一気に高まり、 700km/秒台の高速風に変わっています。 25日19時(世界時25日10時)近くまでは、 太陽風の速度は400km/秒程度だったのですが、 それから急に上昇が始まり、 26日0時(世界時25日15時)には、700km/秒に達しています。 ACE衛星のグラフでは、変化の激しさが分かりにくいですが、 27日周期の図を見ると、上昇の大きさがよく分かるでしょう。 速度の変化に先立って、磁場強度は20nTへ強まっています。 南北成分も、-10nTを超える変化が発生しています。 磁場強度は、速度が上がるとともに低下していますが、 今朝までは10nT近くまで高まった状態が続きました。 現在は、6nTと平均的な値にほぼ戻っています。 太陽風の強まりにより、 磁気圏の活動もかなり激しく発生しています。 AE指数のグラフは、 1000nTを超える激しい変化が繰り返し起きていて、 最大の変化は、2300nTに達しています。 その頃のオーロラの様子を、 ノルウェー・スバールバル島の全天カメラの動画で紹介します。 上空へ伸びるオーロラの光や、強い明るさに、 活動の激しさを感じます。 前周期よりも到来が遅れいてた高速太陽風は、 一気に強まっています。 SDO衛星AIA193では、発生源のコロナホールは、 太陽の中央部に位置して、大きく上下左右に広がっています。 高速風の中心域は、これから地球に向かって吹き出すところです。 前周期と同様に、これから一週間程度続く 長い高速太陽風になりそうです。 太陽は、裏側で大きな活動が発生しているようで、 STEREO Ahead衛星でフレアが観測され、 SOHO衛星ではCMEが撮影されています。 こちら側は穏やかで、2603黒点群と、 小さい黒点が現れかけている程度です。 ノルウェー・スバールバル島Longyearbyenの全天カメラにより撮影された、世界時25日17〜18時頃のオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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