宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/27 --- ---
10/26 --- ---
10/25 --- ---

黒点 10/27 (NOAA)
磁場 フレア
2603 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
06:51 660 -1.1
-2 h 651 -2.8
-4 h 660 -2.5
-6 h 648 -2.6
-8 h - -
-10 h - -
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
10/27 0.4 7x10^4
10/26 0.5 2x10^4
10/25 0.4 1x10^3
10/24 0.4 4x10^3
10/23 0.4 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
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AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2016/10/22 07:40 太陽風は低速になっています。磁気圏はとても穏やかです。
2016/10/23 10:40 太陽風は平均的な状態で、磁気圏も穏やかです。
2016/10/24 14:36 太陽風は平均的な速度が続いています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
2016/10/25 12:53 太陽風磁場が南寄りに変化して、磁気圏の活動を高めています。高速風の到来が近づいています。
2016/10/26 14:29 太陽風の速度は700km/秒に上昇し、激しい磁気圏活動も発生しています。
最新のニュース

2016/10/27 14:06 更新
高速の太陽風が続き、磁気圏の活動も活発です。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランド南島クィーンズタウンの米戸 実さんより、
高速太陽風到来直後のオーロラの写真をいただきました。
昨日紹介したノルウェーのオーロラの6時間ほど前の撮影です。

太陽風の速度が上昇を始め、
磁場が大きく南向きに変化した影響が地球に到来した頃の活動で、
AE指数は、800〜1300nTと活発な変化を示していました。

米戸さんによると、夜になって観測場所に着いたときから
既に南南西の空が明るくなっていたそうで、
天文薄明がまだ続いているかのようだったそうです。

1枚目では、緑、赤、紫、青と4色のオーロラが写っていて、
光の柱が何本もそびえ立つ様子が素晴らしかったとのことです。

2枚目の右下の赤い星は、さそり座のアンタレスです。
日本から見るSの字はひっくり返っていて、
アンタレスから「?」を左右ひっくり返したように、
さそりの尻尾が上へ向かって伸びています。

3枚目は、更に時刻が遅くなり、
湖岸の砂浜に場所を移しての撮影とのことです。
素晴らしい光の柱に、眠気が吹き飛んだそうです。

4枚目は、かなり広角のレンズを使用していて、
写真の上部左側に、
高く上ったカノープスと2つのマゼラン雲を写しています。
この光景は、南半球ならではです。

少し風があったので、湖の反射はきれいに撮れなかったとのことですが、
空と負けないような明るい湖水はとても印象的です。

どうもありがとうございます。
最高のタイミングに、最高の空の下での撮影ですね。



高速の太陽風は、現在も続いています。
昨日は700km/秒を少し上回るような状態でしたが、
今日に入ると、650km/秒くらいに少し下がりました。
DSCOVR衛星のデータも参照すると、
かなり高速のまま現在も続いているようです。

太陽風の磁場強度は、5nTと平均的な状態が続いています。
南北成分は、南寄りの傾向が見られ、
-5nT近い変化が頻繁に起きています。

このため、磁気圏の活動はかなり高まった状態が続き、
AE指数は、1500nT前後の激しい変化が
数時間にわたって続いています。
最新の変化は、500nT前後と中規模の活動です。

現在は、27日周期の図の前周期のグラフでは、
最高速度に達したころに相当していて、
この後、少し勢いを落としています。
一方、SDO衛星AIA193では、
太陽の中心部に大きくコロナホールが広がっていて、
この後も、太陽風の強い高まりは続きそうです。
前周期との違いにも注目して下さい。


太陽は、X線グラフは目立った変化がなく、
穏やかな状態が続いています。
黒点も、西の端近くに2603群が見えるだけです。


太陽風の高まりを受けて、
放射線帯の高エネルギー電子が大きく上昇しています。
既に、2つの衛星とも10,000を超えていて、
GOES15(青線)は、100,000に達するかもしれません。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地26日0時2分(世界時25日11時2分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地26日0時6分(世界時25日11時6分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地26日2時2分(世界時25日13時6分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地26日2時44分(世界時25日13時44分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。