宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/10/19 13:07 更新 高速太陽風は続いていますが、速度は下がり始めています。 担当 篠原 太陽風の速度は、ゆっくりと低下が続いて、 560km/秒まで下がりましたが、 現在も高速の状態を保っています。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風速度の下がり方と似た変化になっていますが、 速さとしては、少し高めに推移しています。 このため、明日か明後日まで高速の風が続くかもしれません。 太陽風の磁場強度は、3〜4nTに下がっています。 南北成分は、0nT付近か、やや北寄りで、 磁気圏への影響は弱くなっています。 AE指数のグラフは、 200nT前後の小さい変化が見られる程度になっています。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 太陽の中央部に広いコロナホールは見られず、 この後、太陽風は穏やかな風になりそうです。 一方、東端に顔を出しているコロナホールは、 前周期に、およそ10日にわたって 高速風をもたらした領域の先頭です。 27日周期の図を参考にすると、 10月24日頃から速度が高まりそうです。 太陽では、東側(左側)にとても小さい黒点が 新しく現れているようです。 X線グラフはほとんど辺がなく、太陽はとても静かです。 高速太陽風の影響を受けて、 放射線帯の高エネルギー電子は、更に増加しています。 太陽風の速度は下がり始めているので、 こちらの変化もこの辺りまででしょう。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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