宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/10/13 12:23 更新 太陽風の弱い乱れが到来しました。磁気圏は静穏です。 担当 篠原 今朝、13日6時(世界時12日21時)頃に、 太陽風の乱れが急に到来して、 速度は、350km/秒から400km/秒に、 磁場強度は、3nTから10nTにそれぞれ強まっています。 発生源は、9日0時(世界時8日15時)頃に、 太陽の北東部(左上)で発生した、弱いフィラメント噴出です。 (SDO衛星AIA193の動画を掲載します) この時飛び出したガスは、 太陽全体を包む様に広がる、フルハロー型のCMEとなり、 地球の方向にも流れ出しました。 (SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します) そして、発生から約4日後の今朝、 乱れが地球に到来したのです。 この乱れについては、SOHO衛星のCMEに気付かず、 ニュースで報告しないままになっていました。 昨日、この現象について指摘をいただき、 お知らせしようとしていたのですが、 乱れの到来の方が先になってしまいました。 乱れの到来後、太陽風磁場の南北成分は、 北向きに強まっています。 このため、磁気圏の活動は特に高まらず、 AE指数のグラフは、ほとんど変化のないまま推移しています。 磁場が南向きに振れていれば、 ある程度活発な変化が起きたのではないかと思います。 現在の太陽風は、速度は400km/秒を保っていますが、 磁場強度は5nTと平均的な値に戻っています。 CMEの噴出がとても淡く、小規模のため、 太陽風の乱れも小さい変化で終わりそうです。 SDO衛星AIA193の写真では、 太陽の南半球の中央部にコロナホールが広がっています。 続いて、こちらの影響も始まりそうです。 太陽では、南西(右下)の2599黒点群で、 C1.1の小規模フレアが発生しています。 Cクラスに達するフレアの発生は、9月27日のC1.0以来で、 半月ぶりのことです。 また、東端に現れた黒点には、 2602群と番号が付いています。 (c) SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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