宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/10/12 13:11 更新 太陽風は平均的な状態が続いています。9月の黒点相対数は 44.7 でした。 担当 篠原 およそ10日遅れになりましたが、 WDC-SILSOによる黒点相対数をお知らせします。 9月の平均値は、44.7 と発表されました。 1枚目の図を見ると、 この1年ほどの減少傾向にほぼ沿った値となっています。 減少のグラフの傾きが、少し緩やかになっているように見えますが、 前周期の2004〜2005年頃にも同様の変化が見られています。 2020年頃と思われる極小へ向かって、 ゆっくりと減り続けていくのでしょう。 黒点相対数が0になる、無黒点の日は、 9月には発生していません。 この直後、10月の初めに無黒点の日が発生している可能性があります。 太陽風は、速度は400km/秒、磁場強度は5nTと、 どちらも平均的な状態で安定しています。 27日前の前周期の様な低速風には変わらずに推移しています。 磁場の南北成分は、北寄りの傾向になっています。 このため、磁気圏は穏やかになり、 AE指数は全く変化のない状態です。 SDO衛星AIA193では、 南半球の中央部にコロナホールが複雑に広がっています。 これらの影響が、2〜3日後くらいからやって来る可能性があります。 27日周期の図の、9月20日の高速太陽風は、 南半球の低緯度域のコロナホールによる高まりです。 今回は、コロナホールがやや広がっているため、 影響の到来は少し早まるかもしれません。 太陽は、西の2598群、2601群がほとんど見えなくなっている一方、 東端から新しい黒点が顔を出しています。 X線のグラフは、ほとんど変化がなく、 太陽は静かな状態が続いています。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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