宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 8/31 12:51 更新 太陽風はやや高速になっています。磁気圏も活動的です。 担当 篠原 昨日のニュースの後、 太陽風の速度は、400km/秒と平均的な速さに戻り、 今日に入る頃、もう一段上がって、 450km/秒とやや高速の風になっています。 速度が上がる前、磁場強度は10nT近くに強まっていましたが、 現在は5nTと平均的な値に下がっています。 27日周期の図を見ると、 前周期よりも1日ほど遅れて変化が始まり、 変化の規模は、太陽風の速度、磁場強度ともに、 前周期より弱まっています。 磁場が強まった頃、太陽風磁場の南北成分は、 南向きに変化していました。 このため、磁気圏の活動度は高まって、 AE指数では、500〜1000nTの中規模の変化が ほぼ一日にわたって発生しています。 極域では、美しいオーロラが発生したのではないでしょうか。 今回、太陽風の変化が弱まったのは、 コロナホールの変化に関係していると思われます。 今日のSDO衛星AIA193の写真では、 太陽の中央部から東側にかけて、コロナホールが大きく広がっています。 2日ほどするとこの領域の影響が及ぶようになり、 太陽風はより強まって行くでしょう。 太陽は、東端(左端)の北半球側からも 新しい黒点が姿を現しています。 小さい活動を頻繁に起こしています。 今後、規模が大きくなると注意が必要になるでしょう。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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