宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 8/24 12:35 更新 太陽風の速度が500km/秒に高まり、磁気圏の活動も強まっています。 担当 篠原 コロナホールによる太陽風の高まりが始まりました。 昨夜、23日20時(世界時23日11時)頃から、 太陽風の磁場強度は10nT近くに上がり、 更に、今朝にかけて15nTへ強まっています。 24日に入った頃から、速度も上昇を始め、 380km/秒とやや低速だった状態から、 現在は500km/秒の高速風に変化しています。 この高まりに関係していると思われるコロナホールは、 SDO衛星AIA193の写真で、南西側(右下)に進んでいます。 太陽風の磁場強度が強まった頃から、 南北成分は南向きに振れて、-5nTの状態が続き、 今日の早朝には、-10nTを超える強い南向きになりました。 このため、磁気圏の活動度は一気に高まり、 AE指数では、23日22時(世界時23日13時)頃以降、 500〜1000nTの中規模の変化が連続的に発生しています。 その様子を、南極昭和基地のオーロラ動画で紹介します。 世界時23日17時から23時にかけて、 6時間にわたる活発な活動の様子です。 太陽風は、現在も磁場強度が高まっているため、 速度はこの後も上昇を続けるかもしれません。 一方、磁場の南北成分は、北向きに変化しています。 この状態が続くと、オーロラの活動は弱まるでしょう。 引き続き、太陽風の変化、磁気圏の活動に注目して下さい。 太陽は、中央の2579黒点群の発達は止まり、 X線グラフの小さい変化もなくなっています。 黒点群は3つ見えていますが、活動は穏やかです。 (c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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