宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 8/21 10:26 更新 太陽は無黒点に近くなっています。太陽風は更に低速になっています。 担当 篠原 太陽がほとんど無黒点の状態になっています。 太陽の西の端に近づいていた2576黒点群が見えなくなり、 黒点は、中央部の2578群だけが残っていました。 しかし、この2578群も昨夜くらいから急に色が淡くなり、 今日掲載している可視光写真では、 微かに黒点の痕跡が見える程度になっています。 STEREO Ahead衛星によると、 東端の向こう側から活動的な領域が近づいているようですが、 そこに黒点が無かった場合、 太陽はしばらく無黒点になるかもしれません。 X線グラフは、小さい変化がひとつ起きているだけで、 太陽はとても穏やかです。 太陽風は、速度が300km/秒に下がり、 更に低速の風になっています。 磁場強度は、5〜6nTで安定しています。 磁気圏はとても静かで、 AE指数のグラフは、中盤以降ほとんど変化がありません。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 中央部の南側にコロナホールの暗い領域が見えています。 すぐ上の明るい領域は、2578黒点群です。 ちょうど太陽の中心線に達しているので、 3日後の24日くらいから、地球に影響が到来しそうです。 27日前の前周期と比べると、 2578群が新しく出現したために、 コロナホールの広がりは少し小さくなっています。 27日周期の図を見ると、 前回は、7月29日に600km/秒に達する高速風が到来していますが、 今回はどうなるでしょうか。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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