宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 7/28 12:55 更新 低速の太陽風が続いています。太陽は無黒点です。カナダのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 カナダの高坂雄一さんより、 カナダ・アルバータ州の米国国境にある、 ウォータートンレイクス国立公園で撮影された オーロラの写真をいただきました。 撮影は、現地25日0時過ぎ(世界時25日6時)とのことで、 一昨日(26日)のニュースで紹介した、 ニュージーランドのオーロラの約3時間前です。 撮影場所はずいぶん離れていますが、 ほぼ同じオーロラの活動を、南北で捉えたと言えるでしょう。 一昨日の写真に見えていたオーロラの光の柱と同様の柱が、 今日の2枚目の写真に見えています。 撮影地はどちらも緯度が低めで、 この時間帯、オーロラの領域が低緯度側に広がっていたようです。 低空をオーロラが赤く染めて、とても美しい光景です。 一枚目は、左側に北斗七星が輝き 二枚目は、上端の白鳥座から低空のカシオペヤ座へ天の川が 美しく流れています。 自然公園の中ですから、山並みもさぞ絶景なのだとうと思います。 素敵な夏のオーロラを、どうもありがとうございます。 現在の太陽風は、速度が330km/秒へ下がったままで、 低速風が続いています。 磁場強度は、4〜5nTと穏やかに推移していましたが、 今朝くらいからやや強まり始め、現在は10nT近くに高まっています。 27日周期の図を見ると、 前周期も、6月30日〜7月1日と7月2日〜3日に、 磁場の強まりが到来しています。 これらの変化が回帰しているのかもしれません。 この後、速度の変化も伴うかどうか、 しばらく注目して下さい。 磁場が強まるとともに、南北成分は南向きに振れて、 現在、-5nTを超えるくらいに達しています。 速度が遅いので、大きな変化にはなりませんが、 磁気圏の活動がある程度高まりそうです。 太陽は、今日も無黒点です。 X線のグラフは変化がなくなり、とても静かです。 カナダのウォータートンレイクス国立公園で、現地25日0時(世界時25日6時)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 カナダのウォータートンレイクス国立公園で、現地25日0時(世界時25日6時)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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