宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2016/ 7/26 12:27 更新 太陽風磁場南向きの影響でオーロラの活動が高まりました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 昨日のニュースの後、 太陽風磁場の南向き成分は、-5nT程度にやや強まり、 25日23時(世界時25日14時)頃まで、 半日にわたって南向きの状態が続きました。 この影響で、磁気圏の活動は活発な状態が続き、 AE指数は、800nTの中規模の変化が、 半日にわたって連続的に発生し、 1000nTを超える変化も記録されています。 活発なオーロラの活動を捉えた写真を、 ニュージーランド南島クィーンズタウンの 米戸 実さんよりいただきました。 1枚目は、現地25日21時28分(世界時25日9時28分)、 2枚目は、現地25日22時54分(世界時25日10時54分)の撮影です。 米戸さんによると、今回程度の太陽風の乱れでは、 通常は大した出現にはならないそうですが、 この夜は結構な高さまで火柱が伸びていたそうです。 赤いオーロラの写りは、改造カメラの実力で、 この日は、肉眼で見えるほどの明るさではなかったそうです。 ニュージーランドでは、7月中旬から降雪が続き、 スキーも始められる季節になったそうです。 この撮影も、厳しい寒さの中で行われたのでしょう。 南天の星々も美しく、左上は大マゼラン雲、 低空の一番明るい星はカノープスです。 素晴らしい写真をどうもありがとうございます。 現在の太陽風は、速度は350km/秒に下がり、 低速になっています。 磁場強度も3nTに弱まり、南北成分は0nT付近です。 このため、磁気圏の活動は弱まっています。 AE指数のグラフが、後半も太くなっているのは、 数日前から続いている、データのエラーだと思います。 太陽は、今日も無黒点になっています。 SDO衛星AIA193の写真では、 南東の端(左下)に明るく光る領域がありますが、 黒点はありませんでした。 フレアも、2567黒点群によるC1.8を最後に、 以降は静かになっています。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時25日10時54分に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |