宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 6/27 12:22 更新 無黒点は続いています。金星の外合の動画を紹介します。 担当 篠原 6月10日のニュースでお知らせしましたが、 6月7日に、金星が太陽の向こう側を通過する「外合」になりました。 この時の太陽と金星の角度は、 わずか0度0分19秒(Stellariumによる)とたいへん小さく、 記録的な接近だったのではないかと思います。 接近の前後の様子を、 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画で紹介します。 金星の通り道をたどると、 白い丸が示している太陽のほぼ中心を通り抜けています。 現在の金星は、C3の写真の左側半分ほどに進んでいます。 もう一週間ほどで画面から外れてしまいそうです。 太陽は、無黒点が続いています。 東端から明るい領域が近づいてきましたが、 現時点では黒点は見えていません。 X線グラフのBクラスの変化は、 太陽の東側の領域で起きていますが、黒点はありません。 太陽風の速度は、再び500km/秒へ高まりました。 27日周期の図の前周期と同じような推移になっています。 現在は、480km/秒で、これ以上高まる様子は見られません。 磁場強度は、昨夜にかけて7〜8nTに少し高まり、 現在は5nTへ下がっています。 南北成分は、北に振れたり、南に振れたり、 ゆっくりと変化しています。 磁気圏でも活動が続いていて、 AE指数は、300nTから、 一時的に1000nTに達する変化まで発生しています。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中心部に細長いコロナホールが見えています。 27日前には見られなかったコロナホールです。 今後の太陽風の変化も、 27日前と少し変わるかもしれません。 外合により、太陽の向こう側を通り抜ける金星。SOHO衛星LSCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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