宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 6/15 12:40 更新 高速の太陽風が到来して、速度は660km/秒に高まっています。 担当 篠原 コロナホールによる、次の太陽風の高まりが始まりました。 太陽風の磁場強度は、昨夜のうちに10nTへ高まり、 今日の未明には、15nTまで強まっています。 現在は下がっていて、既に5nTと平均的な値に戻っています。 一方、太陽風の速度は、磁場が強まった頃から上昇を始めて、 今朝には、600km/秒に達しました。 現在はもう一段高まって、660km/秒になっています。 速度の高まりは、比較的大きく、 27日周期の図を見ると、前周期とは違った推移になっています。 太陽風磁場の南北成分は、磁場強度が最も高まった頃に、 -10nTを超えるくらいに大きく変化しました。 磁気圏の活動も一気に高まって、 AE指数は、15日5時(世界時14日20時)頃に、 1500nTに達する激しい変化を記録しています。 その後も、AE指数は500〜800nTの中規模の変化が続いていますが、 太陽風磁場の南北成分を見ると、 グラフの終わり頃は北寄りに変化しています。 この傾向が続くと、磁気圏の変化は小さくなっていくでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 コロナホールは太陽の中央線を通り過ぎようとしているくらいです。 このため、高速の太陽風は、 これから4〜5日くらい続くかもしれません。 引き続き注目してください。 太陽は、2554群が西に沈みかける一方、 南西部(右下)に、新しい黒点が見えているようです。 X線グラフは、Bクラスの小さい変化が見られる程度で、 太陽は穏やかです。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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