宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 6/11 12:46 更新 太陽風磁場が強まり、磁気圏の活動をやや高めています。 担当 篠原 昨夜、10日21時(世界時10日12時)頃から、 太陽風磁場が強まり始め、 11日5時(世界時10日20時)に、15nTまで高まりました。 27日周期の図を見ると、 同じ頃にセクターの切り替わりも発生しています。 前周期の5月14日に見られた変化と 同様の太陽風の乱れがやって来たようです。 磁場が強まると、太陽風の速度も少し上がり、 昨日までは、350km/秒の低速状態でしたが、 現在は430km/秒と平均的な速度に戻っています。 一方、磁場強度はピークを過ぎ、現在は7nTに下がっています。 前周期は、この後更に太陽風の速度が上がり、 500km/秒台の高速風になりました。 今回はどのように推移するでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、変化がやや大きくなり、 -10nTに達する強い南向きも発生しました。 このため、磁気圏の活動も強められ、 AE指数は500nTの中規模の変化が起きるようになっています。 AE指数のグラフの最後の高まりの頃にあたる、 世界時11日0時頃の南極・昭和基地のオーロラの動画を掲載します。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 北半球の東側に大きくコロナホールが広がっています。 前周期よりも広がりが増しているようで、 地球へやって来る太陽風への影響もより大きくなるかもしれません。 太陽は、東端の黒点に2553群と番号が付きました。 X線グラフは、小さい変化が起きている程度です。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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