宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 6/10 13:47 更新 10日ぶりにC1のフレアが発生しました。太陽風は低速になっています。 担当 篠原 6月7日に、金星が太陽の向こう側を通過する、 外合を迎えました。 今回の外合は、 太陽との角度が0度0分19秒(Stellariumによる)と非常に小さく、 地球と太陽と金星がほぼ一直線に並んだと言えるものでした。 と言っても、太陽の向こう側の金星を見ることはできないので、 SOHO衛星LASCO C2のコロナグラフで、 金星が太陽を右から左に通過する様子を紹介します。 6月5日に太陽を遮る部分に重なって見えなくなり、 昨日、6月9日に、反対側から姿を現しています。 太陽の中心を通り過ぎる金星の姿を想像して下さい。 太陽では、昨夜、9日21時半(世界時9日12時半)にC1.5、 10日0時(世界時9日15時)にC1.1と、 2552黒点群で小規模フレアが発生しています。 C1に達するフレアは、5月30日以来、10日ぶりです。 また、太陽の東端から新しい黒点が顔を出しています。 再び無黒点になる可能性はしばらくなくなりそうです。 太陽風は、ACE衛星のグラフが見にくくなっていますが、 速度は350km/秒と低速になっています。 磁場強度は、4nTで安定しています。 磁気圏は概ね静穏で、 AE指数は小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193では、 北半球のコロナホールが中央線を通過して、 影響が及び始める目安の位置に近づいています。 27日周期の図を見ると、 前周期は5月15日から次第に速度が高まっています。 今後の太陽風の変化に注目して下さい。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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