宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 5/20 13:07 更新 太陽風磁場が10nT近くに高まっています。太陽はとても穏やかです。 担当 篠原 太陽風は、速度は430km/秒付近で安定していますが (ACE衛星の図の黄色線)、 磁場強度(白線)が、今日の未明から少しずつ高まり、 現在、10nT近くに達しています。 次の太陽風の高まりが、到来しつつあるのかもしれません。 引き続いて速度も上昇を始めるのか、 このまま磁場の変化だけで推移するのか、注目してください。 磁場の南北成分(赤線)は、磁場が高まり始めた頃からは、 北寄りになり(プラス方向)、現在はやや南北に変化しています。 このため、磁気圏の変化は比較的穏やかで、 AE指数も、中盤以降は、一時的な高まりが見られる程度です。 一方、磁場強度が強まっているので、 南寄りに傾向が切り替わると、振れ幅が大きくなり、 磁気圏を急に活動的にする可能性があります。 速度の変化とともに、南北成分の推移にも注目してください。 太陽風の乱れをもたらす可能性のあるコロナホールは、 SDO衛星AIA193の写真では、西半球に進んでいます。 赤道付近の小さい領域も、影響の始まる目安の位置に近づいています。 太陽は、X線のグラフにはほとんど変化がなく、とても静かです。 中央の2546黒点群が、大きく目立っていますが、 2544群が没すると、太陽面もだいぶ寂しくなります。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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