宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 5/16 13:41 更新 Cクラスのフレアが続いています。太陽風はやや高速になっています。 担当 篠原 太陽で、Cクラスの小規模フレアの発生が続いています。 南西の端(右下)に達した2543黒点群では、 15日13時(世界時15日4時)に、C4.9のフレアが発生し、 中央部の2544群は、フレアの頻度が高まって、 C1のフレアを5回起こしています。 また、北西の端(右上)の2542群で、 16日0時(世界時15日15時)に、C3.2のフレアが起きましたが、 X線の強度が長時間高まる型のフレアで、 CME(太陽ガスの放出現象)を伴っています。 SOHO衛星LASCO C2の動画を掲載します。 太陽から右に向かって、コロナのガスが激しく噴出しています。 地球からは横方向に飛び出しているので、影響はないでしょう。 2543群と2542群は、この後、西の端を越えて見えなくなり、 活発な領域は2544群だけになります。 太陽風は、昨日のニュース以降、 ゆっくりと速度が上昇し、 現在は470km/秒とやや高速の風になっています。 一方、10nTを超えるくらいに高まっていた磁場強度は、 5nTと平均的な値に戻っています。 太陽の北半球に見えていたコロナホールの影響が 今回はやって来たようです。 太陽風磁場の南北成分は、南北に頻繁に変化をしています。 このため、磁気圏の活動も高まり、 AE指数は、300〜1000nTの中規模の変化が 数時間おきに発生しています。 太陽風の磁場強度が小さくなってきたので、 磁気圏への影響も次第に小さくなりそうです。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 北半球の中緯度域から赤道に広がるコロナホールが、 太陽の中心に達しかけています。 27日周期の図の前周期は、 4月22日〜26日にかけて速度の高まりが到来しています。 今回も、19日以降に注目してください。 (c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース 太陽の西に向かって噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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